* 文圃文献類従 35 *  [編集復刻+新組版]  高梨 章―編・解題

井上和雄 出版・浮世絵関係著作集 附.書誌

浮世絵研究家として宮武外骨に終生師事。
書誌を基本にした実証的な研究で知られる民間学者。

 

筆者は、井上について「敗れし者」という印象を持っている。
井上の魅力はひとつにそこにあり、彼が死後において再浮上
してくるのも、その魅力と、「書誌を基本にした実証的な研究」にこそある

―本書「はじめに」より


目次……
◆「書史学的」「明治文化的」の部

自序/風流書估列伝/堀河塾襲蔵古書/江戸時代の「一般書目」に就て/書史学の権威禿氏教授の『書目集覧』を閲て/魁星像に就いて/遊女風俗展覧会陳列図書目録/山東京伝未刊骨董集資料/絵暦の面白み/世界転覆奇談/原胤昭翁の筆禍事件/大千世界国尽寿語録/当用日記の始め/夢二展所感/夢二君と震災/夢二の『五月の旅』/森谷均君を推薦する/宝船の概観/思ひ出す儘/書物の足どり

◆「浮世絵史的」の部

錦絵検印考(上)/錦絵検印考(中)/錦絵検印考(下ノ一)/錦絵検印考(下ノ二)/文化初期の検印に就て/セキストン氏の錦絵検印研究/石井研堂氏に対して/石井研堂氏の発表に対して/錦絵の版元/団扇絵に就て/勝川春章の落款の変遷(前・後)/安西雲煙の事ども/國芳版画展覧会出品目録/「地本及絵双紙問屋」和泉屋市兵衛/浮世絵とは何ぞや/玉蘭齋貞秀の晩年/貞秀改め橋本玉翁/貞秀改め橋本玉翁(正誤)/おやま絵の事/戦争絵の事/源氏絵の事/角力絵の事/浮世絵の肉筆と版画/浮世絵の蒐集/紅絵私見/我国に於ける木版画色摺の変遷/歌麿の判じ絵/障子の画家文調/浮世絵吉原覗き/浮世絵水茶屋の女/浮世絵夏の装ひ/『江戸名所図会』の画者長谷川雪旦に就て/道灌山と広重/浮世絵三題ばなし/浮世絵日本主義/国周・一景・国輝・周延/浮世絵の漫画/チヤプリンと浮世絵/役者絵の興味/奥村政信への三面観/書見姿の浮世絵/浮世絵の分類/浮世絵の展観

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編・解題―高梨 章
造   本―A5・上製函・376頁
刊行時期―2013年11月
価   格―19,000円 ISBN978-4-907236-11-3


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