監修ー西原 和海
『女性満洲』
―「全満唯一の女性文化雑誌」
全八巻・別冊
【復刻版】
※お詫びと訂正
第5巻凡例に誤りがありましたので、お詫びして訂正申し上げます。
誤:本書刊行に際して、公益財団法人市川房枝記念会女性と政治センターより資料提供をいただき、
多大なご高配・ご厚意を得ることができた。ここに記して心よりのお礼を申し上げる。
正:本書刊行に際して、公益財団法人市川房枝記念会女性と政治センター・西原 和海氏より資料提供をいただき、
多大なご高配・ご厚意を得ることができた。ここに記して心よりのお礼を申し上げる。
その存在自体は広く知られていたが、国内図書館でも所蔵は少なく、
年々関係者からの復刻の要望が高まっていた。
本書では1942年の創刊号から、満洲発行の雑誌としては
きわめて残存率が低いとされる1945年7月の第41号までを収録。
植民地支配とジェンダーの複雑なありように接近する本誌33冊分、
特に第41号は、満洲の出版状況の最末期を語るものとしても
第一級の歴史資料である。
◆ 『女性満洲』は、在満文化人を主要執筆者にすえた
満洲における女性総合雑誌で、租借地・関東州の大連で発行、
女性スタッフだけによって編集された、ユニークな植民地雑誌である。
◆ 1942年1月、戦時期言論統制策の一環として
『満洲婦人新聞』を核に数種のメディアを統廃合し、
アジア・太平洋戦争開戦を背景に、在満日本女性に
銃後を担わせるためのプロパガンダ・メディア雑誌として創刊。
「全満唯一の女性文化雑誌」をうたい文句に敗戦直前まで、雑誌の発行は確認されている。
◆ 誌面には、満洲における戦時女性政策の理念や実態、その推移が刻印。
これまで死角になっていた満洲都市部の女性の姿を立体的に伝える、
きわめて珍しい希少な文献である。
【第1回配本】2018年12月 44,000円
1巻(約314頁)1巻1~3号(満洲婦人新聞社→女性満洲社、1942年1~4月)
2巻(約304頁)1巻5~8号(女性満洲社、1942年5月~8月)
【第2回配本】2019年5月 44,000円
3巻(約308頁)1巻9~12号(同、1942年9~12月)
4巻(約332頁)2巻1~5号(同、1943年1~5月)
【第3回配本】2019年11月 44,000円
5巻(316頁)2巻6~9号(同、1943年6~9月)
6巻(322頁)2巻10号~3巻4号(同、1943年10月から44年4月)
【第4回配本】2020年5月 52,000円
7巻(約270頁)3巻5~8号(同、1944年5~8月)
8巻(約350頁)34~41号(同、1944年10月~45年6月)、〈補逸〉2巻12号(1943年12月1日)
別冊(約72頁)解題・総目次・索引
監修・解題―西原 和海
推 薦―成田 龍一(日本女子大学人間社会学部教授)
池川 玲子(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員)
造 本―B5判・上製糸かがり(別冊のみA5判並製)・総2,616頁
揃 価―184,000円(配本毎分売可)
原本 提供―市川房枝記念会女性と政治センター・西原和海