* 文圃文献類従 22 * [編集復刻版] 門野虎三-著 曾根博義-解題
『金星堂/語ろう会のころ─出版書籍商回想録』【全二巻】
大正後期~昭和初期、芸術全般にわたる革新運動のなか、金星堂はいかにして、先駆的モダニズム出版社として新興文学の重要な拠点と成り得たのか?
本書は戦前文芸出版社としての金星堂を文学史や出版史の表面からではなく、これまで語られることのなかった流通・販売・営業の裏面より明らかにした貴重な資料。
■本書のキーワード……
文学者印税7%/紙型買い/大阪・増進堂の掛け率/戦前関東における京阪出版物流通/地方回販売/玩具商への赤本卸/地方出版物奥付換/書籍文具兼業/見計らい原点/発禁本書籍卸での扱い……
□第一巻目次
門出 /セルロイド工場/福岡との出会い/美土代町のころ/金星堂誕生/関東大震災前後
/樺太・朝鮮/『文芸時代』創刊/賞与作戦/北陸綺談/結婚/独立まで/あとがき
/門野さんと私(阿貴)
*附録……解題 曾根博義「『金星堂/語ろう会のころ─出版書籍商半生記』」
□第二巻目次
神保町散歩/独立のころ/小さな失敗/不況の中で/語ろう会十年(一)/同(二)
栃木─内山集英堂・内田書店/群馬─煥乎堂/茨城─かもじや・新々堂埼玉─川島書店・明文堂/神奈川─有隣堂/静岡─マルサン・谷島屋/書店を訪ねて(一)/同(二)/終章/あとがき
【全二巻】収録内容
【第1巻】306頁(復刻版)
◎『金星堂のころ』 門野虎三著・ワーク図書発行 1972年
*附録=「『金星堂/語ろう会のころ─出版書籍商回想録』解題」
【第2巻】294頁(復刻版)
◎『語ろう会のころ』 門野虎三著・ワーク図書発行 1978年
解 題/曾根 博義
造 本―A5判・糸上製函・約500頁
刊 行ー2011年6月
価 格―28,000円(揃価) ISBN9784907789-79-4