厚生音楽資料全集-戦時期の音楽文化
全七・別巻
編・解題―戸ノ下達也
1942~1944年に新興音楽出版社から刊行された
『厚生音楽全集』全5巻と関連史料を復刻
余暇善用や体位向上を目的とした、戦時期のレクリエーション運動である厚生運動では、音楽も大いに活用された。
戦時期特有の音楽の表象だが、戦後の職場の文化運動や、アマチュアを担い手とする音楽の広がりに継続してくものであった。
本書は、戦前期から戦中期にかけて、「厚生運動」の名の下にどのような音楽活動が考え、推奨され、そして実践されてきたか? あるいは実践されようとしてきたか? を考察するうえで大きな意義を持つ。
職場における人々の「戦時下の日常」の一端を掘り起こし、歴史の上で、さらには現代のわれわれにとっての意味を考える材料として誠に貴重である。
第一回配本(2020年6月)
【第一巻】(510頁)A5判 15,000円 ISBN978-4-909680-81-5
草野貞二編『厚生音楽全集』第1巻(新興音楽出版社、1942年)
【第六巻】附録資料編①(312頁)B6判 9,000円 ISBN978-4-909680-86-0
一、『厚生音楽と体育を語る(厚生音楽体育研究会パンフレツト第2輯)』
(厚生音楽体育研究会、1940年)
二、『職場と音楽(厚生音楽体育研究会パンフレット第4輯)』(厚生音楽体育研究会、1941年)
三、『戦時下の生産能率と音楽(厚生音楽体育研究会パンフレット第5輯)』
(厚生音楽体育研究会、1942年)
四、『職場と音楽』(厚生音楽研究会、1942年)
五、清水脩『職場に音楽を採り入れる方法』(厚生音楽研究会、1942年)
刊行の言葉、解説、推薦文
第二回配本(2020年12月)
【第二巻】(約450頁)A5判 15,000円 ISBN978-4-909680-82-2
草野貞二編『厚生音楽全集』第2巻(新興音楽出版社、1942年)
【第三巻】(約450頁)A5判 15,000円 ISBN978-4-909680-83-9
草野貞二編『厚生音楽全集』第3巻(新興音楽出版社、1943年)
【第七巻】附録資料編②(約325頁)B6判 11,000円 ISBN978-4-909680-87-7
六、石井賢次郎『作業と音楽』(新興音楽出版社、1943年)
七、清水脩『勤労音楽の手引』(麹町酒井書店、1943年)
第三回配本(2021年6月)
【第四巻】(約450頁)A5判 15,000円 ISBN978-4-909680-84-6
草野貞二編『厚生音楽全集』第4巻(新興音楽出版社、1943年)
【第五巻】(約500頁)A5判 15,000円 ISBN978-4-909680-85-3
草野貞二編『厚生音楽全集』第5巻(新興音楽出版社、1944年)
【別巻】(約150頁)A5判 3,000円 ISBN978-4-909680-88-4
『展開する厚生音楽―戦争・職場・レクリエーション』論文集+総目次・解題
編・解題―戸ノ下達也
造 本―A5/B6判 並製/総約3,200頁
全巻揃価―98,000円