『蒙疆文学』1942~44年―蒙彊文芸懇話会機関誌
『蒙疆文学』という雑誌は一方で、きわめて政治的な文脈を持っており、同時代の政治状況と切り離せない性質を持つ。しかし、同時に、雑誌各同人がそれぞれの文学世界を開花させるべく、様々な試行錯誤がなされており、植民地における文学・文化活動のありようを考えるための貴重な資料となっている。このような「無名な」作家たちの活動をさらに詳しく考証し、政治的な側面から捉えられることの多かった植民地文学の記録を、ひとつの文化運動として位置づけていくことが今後の課題となるだろう。
純文学雑誌にとどまらない〈蒙疆唯一の文化雑誌〉
戦時期三年間の遺された軌跡。
造 本―A5判・糸上製函/並製(別巻のみ)・総1,680頁
価 格―全巻揃価99,000円
【第一回配本】2018年5月 40,500円
ISBN978-4-907236-92-2
第一巻(320頁)……『蒙疆文学』1巻1号~1巻5号(1942年6月1日~11月20日)
第二巻(334頁)……『蒙疆文学』1巻6号~2巻2号(1942年12月11日~43年2月1日)
ISBN978-4-907236-95-3
別巻(40頁)……解題・総目次・索引
※別巻のみ分売可 1,500円
【第二回配本】2019年1月 58,500円
ISBN978-4-907236-93-9
第三巻(280頁)……『蒙疆文学』2巻3号~2巻5号(1943年3月1日~5月13日)
第四巻(338頁)……『蒙疆文学』2巻6号~2巻8号(1943年8月1日~10月1日)
第五巻(370頁)……『蒙疆文学』2巻9号~3巻5号(1943年12月25日~44年8月15日)