* 文圃文献類従 33 * [編集復刻版+新組版] 春山 明哲―編・解題
一、「台湾に関する図書」という「内実」に関する情報……
「帝国日本の全国書誌」、すなわち「内地」、「台湾」、「朝鮮」、「満洲」等を対象とした「全国書誌」を仮想するとすれば、本書所収の台湾関係抽出データは、戦前における仮想的な「台湾版全国書誌」のカレント版としての意義が付与される。
二、図書検閲という出版統制による出版物空間の、
いわば「外枠」を規定するシステムに関する書……
別巻として台湾の出版関係法令のもっとも詳細なコンメンタールといえる『台湾出版関係法令釈義』を収録。出版物検閲担当の著者が、「平素の実際的体験に依って得たる薀蓄を傾け」、「新聞、一般出版物、レコード、フィルム等に関する一切の法令」について解説を与え、多くの判例を付した。外地の一地域における出版関係の総合的研究書として稀なる成果。
一、二、の連鎖により「植民地台湾の出版物空間」を想定する。
編/解題―春山 明哲(早稲田大学アジア研究機構・台湾研究所客員上級研究員)
原本発行―台湾総督府図書館・台湾時報発行所・杉田書店(台北)
造 本―A5判・上製函 総約1,600頁
価 格―1~4巻22,000円 別巻25,000円
全巻揃価113,000円+税(配本毎分売可)
【第一回配本】 2013年8月刊 ISBN978-4-907236-06-9
第1巻……256p
〇「「台湾関係」目録―1916年1月~26年12月」
(『台湾総督府図書館新著図書目録』1~128号)
*解題「『戦前期の台湾出版目録―帝国日本の「全国」書誌』
―台湾総督府図書館史の素描を背景として―」
*著者・団体名索引、収録対象年月/出典一覧
第2巻……250p
〇「「台湾関係」目録―1927年1月~36年12月」
(『台湾総督府図書館新著図書目録』129~247号)
第3巻……290p
〇「「台湾関係」目録―1937年1月~44年1月」
(『台湾総督府図書館新著図書目録』248~327号)
*新組資料=「「台湾関係」目録―1916年1月~44年1月」
(『台湾総督府図書館新著図書目録』1~327号)
【第二回配本】 2013年12月刊 ISBN978-4-907236-07-6
第4巻……292p
〇「島内主要新刊紹介」
(『台湾時報』1932年11月~1945年3月)
〇「台湾関係主要文献・モザイク」
(『台湾時報』1934年3月~1940年5月)
別巻……516p
◎鈴木清一郎『台湾出版関係法令釈義』(杉田書店(台北)、1937年)
〇は単行図書一部・雑誌記事、◎は単行図書をあらわす