*文圃文献類従79*

戦前期「外地」雑誌・新聞総覧(二)

—「東亜」・「南洋」・「大東亜」の言論界

全九巻・別冊

編・解題―島田大輔 


近代日本における公的調査機関が、「外地」における新聞・雑誌の状況に関して

調査・分析を行った報告書を集成。

 

近代日本は、アジア・パシフィックの広範な地域をその版図とした。

帝国日本の雑誌・新聞は、列島内で自己完結していたわけではなく、これら地域のメディアと密接に関わりながら生成・展開していた。

本書では帝国外「外地」(植民地)の中華民国、南洋諸島、朝鮮・満洲・台湾に関する報告書を集成。収録資料を相互参照することにより「外地」言論界の様態が浮かび上がる。広く植民地経営の実態を明らかにして「帝国の眼差し」の意味を問い直す。


【第一回配本】2021年2月 ISBN978-4-910363-17-2 67,000円

第一巻「東亜」①(B6、322頁)

1『支那ニ於ケル新聞紙ニ関スル調査(大正三年七月印刷)』(外務省政務局、1914年)

2『支那ニ於ケル新聞紙ニ関スル調査(大正七年五月印刷)』(外務省政務局、1918年)

3『支那ニ於ケル新聞紙ニ関スル調査(大正八年九月印刷、大正七年末調査)』(外務省政務局、

 1919年)

4『新聞政策ニ関スル新計画案(未定稿)』(外務省政務局第一課、1919年)

 

第二巻「東亜」②(B6、466頁)

5『支那(附香港浦潮)ニ於ケル新聞及通信ニ関スル調査(大正十年七月調査)』(外務省情報部

 編、1921年)

6『支那(附香港)ニ於ケル新聞及通信ニ関スル調査(大正十三年五月六日)』(外務省情報部編、

 〔1924年〕)

 

第三巻「東亜」③(B6、260頁)

7『外国に於ける新聞(上巻)亜細亜の部(昭和四年版)』(外務省情報部、1929年)

8『支那に於ける内外通信社の組織及活動(昭和四年九月)』(外務省情報部、1929年)

 

別冊(A5、約100頁)ISBN978-4-910363-20-2 (別冊のみ分売可3,000円)

解題、総目次、「外地」雑誌・新聞名タイトル索引

 

 

【第二回配本】2021年8月 ISBN978-4-910363-18-9 62,000円

第四巻「東亜」④(B6、304頁)

9  『南支那ニ於ケル新聞紙ニ関スル調査(大正四年十二月)』(台湾銀行総務部調査課編、1915

    年)

10『支那新聞一覧表 附.北京上海通信社』(満鉄北京公所研究室、1926年)

11『上海を中心とする新聞雑誌及通信機関(満鉄調査資料第54編)』(南満洲鉄道株式会社庶務部

    調査課編 〔大連〕、1926年)

12『支那ニ於ケル言論機関一覧表』(南満洲鉄道株式会社北京公所研究室編、1929年)

13『支那ニ於ケル新聞紙一覧表(昭和十六年三月二十五日)』(興亜院政務部、1941年)

 

第五巻「東亜」⑤(B6、412頁)

14-1『戦時支那ニ於ケル文化動向(上事資料通報第五)昭和十三年十月』(上海事務所調査課編

    (満鉄上海事務所編)1938年)

14-2『戦時支那ニ於ケル文化動向 第二篇(上事資料通報第七号)昭和十四年一月現在』(上海事

    務所調査課編(満鉄上海事務所編)1939年)

15   『香港ニ於ケル新聞事業「綜合資料」(昭和十四年八月十五日)』(調査部資料課、1939年)

16   『華北ニ於ケル新聞雑誌、通信社調査(調査所調査資料第一一八号(文化第七号))昭和十六

   年四月二十三日』(興亜院華北連絡部、1941年)

17   『上海に於ける雑誌の調査(昭和十八年五月)』(東亜同文書院大学東亜研究部、1943年)

 

第六巻「東亜」⑥(B6、224頁)

18『支那に於ける新聞発達小史(『経済資料』第13巻第3号附録)』(南満洲鉄道東亜経済調査 

    局、1927年)

19「支那新聞論」(工藤貞雄『支那研究』8号、大阪外国語学校支那研究会、1934年)

20「北支新聞・通信界の解剖―北支新聞・通信事業の過去・現在・将来」大屋久寿雄『国際パンフ 

   レット通信』1085号(国際パンフレット通信部、1938年)

 

 

【第三回配本】2022年2月 ISBN978-4-910363-19-6 60,000円

第七巻「南洋」①・「大東亜」①(B6、270頁)

21『大東亞新聞要覧(日、満、支ヲ除ク)昭和十七年』(外務省調査部資料室、1942年)

 

第八巻「南洋」②・「大東亜」②(B6、256頁)

22『蘭印に於ける華僑の新聞事業(翻訳)』(クウエー・クエ・ベン、堀野雅昭訳、東亜研究所、

    1940年)

23『南洋華僑新聞に関する一調査(『東亜研究所報』第十一号別刷)昭和十六年八月』(月村市

    郎、東亜研究所、1941年)

24「南方新聞界の現勢」(『国際文化』27号、国際文化振興会、1943年9月)

25『大東亜新聞大会議事録』(日本新聞会編、〔1943年〕)

 

第九巻「東亜」⑦・「南洋」③・「大東亜」③(B6、372頁)

26『関東庁管内定期刊行物調(昭和三年十二月末日現在)』(警務局高等警察課、1928年)

27『関係新聞調査(昭和四年七月現在)』(外務省情報部第三課、1929年)

28『管内定期出版物発行部数調(昭和五年十二月現在)』(関東庁警務局、1930年)

29『関係新聞ニ関スル定期報告書』(奉天総領事館、1930年)

30『管内新聞、通信調査』(新京日本総領事館、1935年)

31『満洲国外発行新聞購読状況調査表』(哈爾濱総領事館、1935年)

32『定期刊行物調(昭和十一年十二月末現在)』(新京日本総領事館、1937年)

33『上海新聞界現況』(上海内務書記官、1938年)

34『南支抗日新聞雑誌ノ現情(昭和十三年九月)』(中支派遣軍報道部、1938年)

35『上海出版事業概況(昭和十七年五月三十日現在)』(国民政府宣伝部、中華民国日本大使館

       訳、1942年)

36『在フィリピン刊行物調査報告書』(フィリピン帝国大使館、1944年)


監修・解題―島田大輔(日本学術振興会特別研究員(PD・東京大学))

推   薦―大橋毅彦(関西学院大学)

造   本―B6判上製(別冊のみA5判並製)・総約3,000頁

揃   価―189,000円(配本毎分売可)


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