-戦時占領期出版関係 史料集 3-[復刻版]  大久保久雄 福島鑄郎 監修

新聞出版用紙割当制度

概要とその業務実績

Materials about Publishing World during Wartime and Occupation


新聞・雑誌・書籍が統制下におかれた

        占領期を通覧して、概要を得られます

◆本書は、占領期の新聞出版用紙割当制度に関する基本的資料といえる

 

主観を排した記述の行間に用紙をめぐる出版社新聞社の争奪戦やGHQ、政府政策への思惑が滲みだしている。

 

例えば19514月、各雑誌用紙割当部数は『平凡』40万部、『中央公論』9万部、『キング』23万部、『それいゆ』7部、『野球少年』12万部、『おもしろブック』16万部、『世界』3万部、『探偵クラブ』4万部、『冒険王』1万部、『モダンロマンス』18万部、『小説新潮』16万部、『文芸研究』(岩手)1,000部、『庶民評論』(兵庫)4,000部、『福岡こども新聞』1,5万部、『土と愛』(神奈川)4,500・・・だったのです(本書より)

 

「GHQのメディア文化政策」、そしてなによりもこの列島に生きるわたしたちの「戦後の出発」を問う基点。


※原本3分冊を2巻に集成
『新聞出版用紙割当制度の概要とその業務実績 第一 総括編』

 (総理府新聞新聞出版用紙割当局、1951年発行)

『新聞出版用紙割当制度の概要とその業務実績 第二 新聞編』

 (総理府新聞新聞出版用紙割当局、1951年発行)

『新聞出版用紙割当制度の概要とその業務実績 第三 出版編』

 (総理府新聞新聞出版用紙割当局、1951年発行)


第一巻
『新聞出版用紙割当制度の概要とその業務実績 第一 総括編』~『新聞出版用紙割当制度の概要とその業務実績 第二 新聞編』「二 新聞用紙割当関係における主要事項の処理状況」までを収録。

 

第二巻
『新聞出版用紙割当制度の概要とその業務実績 第二 新聞編』「資料編」~『新聞出版用紙割当制度の概要とその業務実績 第三 出版編』および「解題・総目次」を収録。
*総目次記事を附す


発行―総理府新聞出版用紙割当局発行(1951年)

監修―大久保 久雄・福島 鑄郎 

●解説―井川充雄静岡大学情報学部総目次

A5・糸上製55019,000

2004年発行/ISBN4-907789-19-X